新刊紹介 2004年から交流を深めてきた山形県遊佐町。宝の山「鳥海山」と共に暮らしてきた普通の人々からの想いが伝わる一冊である。 本書は、鳥海山の自然や文化の紹介にとどまらず、自然環境の保全、文化や教育、そして地域産業や行政のあり方など、多岐に渡る地域の課題にも焦点をあてている。試行錯誤をしながら新たな取り組みに挑戦する姿勢や、悩みながらも率直に未来への提言を述べている様子が伺え、これからの暮らしと自然との関係を考える上で参考になるであろう。 秋道智彌 編 定価 2,940円(税込) A5判上製本, 美装カバー装, 484ページ ISBN978-4-88761-063-7 東北出版企画 |
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まえがき……………………………………秋道智彌 「鳥海山の水と暮らし 地域からのレポート」発刊を慶ぶ……小野寺喜一郎 【序論】鳥海の水物語 鳥海の水物語 自然と文化のつながりを未来へ………秋道智彌 【I】鳥海山の湧水 鳥海山の海底湧水……………………………谷口真人 鳥海山の湧水に見る雨と地質と生き物のつながり …………………………………中野孝教・齋藤有・小林俊則 鳥海山の地質と湧水…………………………細野高啓 【II】鳥海山の生き物 鳥海山の水が育むハタハタとイワガキ………杉山秀樹 牛渡川の淡水魚相にみる湧水生態系………鈴木康之 「マリモ」を育む鳥海山の伏流水……………加藤雄悦 湧水の生き物たちへの視座―見方・考え方・つきあい方……畠中裕之 多様な環境に育まれた鳥海山の植物………齋藤 孝 【III】鳥海山麓の人と未来 鳥海山麓の湧水と人の生活…………………森 誠一 鳥海山からの地下水が生む暮らしと文化、そしてエネルギー……赤井仁志 森と人の新たなつながり 多様な主体の共創による庄内海岸の森づくり ……………………………………………呉 尚浩 鳥海山の湧水と遊佐の米づくり……………佐藤秀彰 人をとらえ、行政を捉える鳥海山…………菅原善子 あとがき……………………………………秋道智彌 |
2010年6月3日掲載